■プラスチック研磨テスト写真■
プラスチック研磨では、バレルの中に、研磨材とチップ、そして、研磨する部品を入れて研磨します。
(写真加工の都合上、高速回転に見えますが、26〜30回転/分が最適です)
低速バレルを使用して、「粗」:「中間」:「仕上」の研磨を行います。
以下では、「粗」:「中間」:「仕上」を写真を用いて、時系列に紹介致します。
【研磨前】
板状の生地(アセテート)を眼鏡枠に削りだした状態です。
表面上に削った跡が見られます。
【粗研磨後】
粗研磨用「S3g/15」と「ナイロンチップ」を使用し、約15時間研磨。
削った跡が消え、角目が落ちています。
研磨剤の添加量が少ないと、チップに粉が吹く現象がおきます。
チップの状態を見て、研磨剤を調整して下さい(少ない添加量よりは、多めでも研磨には支障ありません)。
研磨剤には、かなり粗い研磨粒子を含有している為、研磨時間やチップの量に留意して下さい。
また、研磨により凸部分が削れますが、チップの量を多くする、バレルの回転数を下げる事で改善される場合があります。
(研磨マニュアルは、ご購入頂いた方のみ、ご提供致します)
【中間研磨後】
中間用研磨材「F-95」と「ウッドチップ」を使用し、約20時間研磨。
粗では取れなかった傷も消え、表面上が平滑になります。
研磨剤の添加量が少ないと、チップに粉が吹く現象がおきます。
チップの状態を見て、研磨剤を調整して下さい(少ない添加量よりは、多めでも研磨には支障ありません)。
イメージ的には、ワークを投入する直前のチップ状態は研磨剤を添加した為の湿り気があり、
チップが乾いている状態で研磨が終了しているのが望ましいと言えます。
仕上研磨後のワークに艶があるかどうかは、中間研磨の結果次第となりますので、非常に重要な工程です。
(研磨マニュアルは、ご購入頂いた方のみ、ご提供致します)
【仕上研磨後】
仕上用研磨材「GC-1」と「ウッドチップ」を使用し、約15時間研磨。
完全に傷も消え、潤沢な艶が出ています。
チップの状態や研磨剤添加量等の条件により、ワークが曇る現象が発生する場合があります。
チップの状態(乾いているか・湿っているか)を見極め、研磨剤の添加量調整、バレル内の研磨剤等が付着した丸玉の除去(研磨熱により溶け、それが、バレル内で添加量過多の要因)をする等の必要があります。チップ自体に光沢があれば、ベストな状態と言え、ワークに光沢が出ます。
チップ表面に光沢がない状態で研磨した場合、ワークには光沢が出ずに曇った状態で上がってきますので、ワークに光沢が出る環境を作る(維持する)必要があります。
(研磨マニュアルは、ご購入頂いた方のみ、ご提供致します)
(艶が出ている状態のチップです。この状態で初めて潤沢な光沢がワークに出ます)
<使用メディア>
粗研磨 :粗用研磨材「S3g/15」&「ナイロンチップ」
中間研磨 :中間用研磨材「F-95」&「ウッドチップ5×5×23」
仕上研磨 :仕上用研磨材「GC-1」&「ウッドチップ4mm」
〒916-0038
福井県鯖江市下河端町2-22-3
TEL 0778-52-6556
FAX 0778-53-0790
mail tnakacho@bright-trading.com